栃木県小山市

画像:コンテナ上屋テント新設工事

・ご相談内容

今回の案件は建設重機や農機などの中古車を海外に輸出している会社様のヤードにお客様が据え付けた、輸送コンテナ(2段)があり、輸送コンテナの上にテントで屋根をかけられないかというご相談をいただきました。

画像:コンテナ上屋テント新設工事

・現調とお見積

まずは現場の確認に伺いました。40feetコンテナが平行に据え付けられており、2段重ねとなっておりました。

コンテナの構造をしっかりと確認させていただき、角部だけに重量が加わるように設計すれば強度的には問題ないと考えお客様のご要望を伺いました。

テント上屋を据え付ける最大の目的は、雨の日の作業を屋根下で行えるようにすることとのことです。

確かにヤード内に屋根がなく、雨の日はレインコートを着ての作業を強いられているとのことでした。

今回の設計をするうえでやはり気になるのが、地盤(基礎部)です。地盤調査を行わず、コンテナを据え付けてある場所の隣には、大木があり長年落ち葉によるたい肥が蓄積して入りと容易に、創造できる場所だからです。

社長様と綿密な打ち合わせをさせていただき、弊社はあくまでテント上屋の部分に対しては責任を持てますが、コンテナ部、基礎部ついては免責という条件で見積もりをさせていただくことになりました。

画像:コンテナ上屋テント新設工事

・設計と制作準備

雨をしのぐために計画されているテント上屋ですので、梅雨に入る前には工事を完了することをご希望されておりました。

弊社の製作スケジュールをについてもお知らせさせていただき、見積書提示後1週間程度にてご発注をいただきました。

早速現場の採寸です。
同規格で出来上がっているはずのコンテナでも、20mm未満ではありますが、誤差が生じており、据え付けられているコンテナも100mm未満のずれがありました。

この誤差を図面に落とし込んで製作図の作成です。

画像:コンテナ上屋テント新設工事

・施工開始から完成まで

毎回慎重に採寸をするものですが、今回は特に慎重に行いました。コンテナと新設テント上屋の接合は溶接にて行いますが、接合部だけの溶接では十分な強度が確保できないため、一本の柱に対して4枚のリブプレートを溶接することに。

できれば6枚溶接したいところですが、コンテナの柱に十分な面積がなく4枚となりました。

鉄骨フレームの建て方、塗装に2日、生地の張り込み、雨樋取り付けに2日で現場作業は完了しました。

雨が降ってしまい当社3日を予定しておりましたが、1日多くかかりました。

ヤードで作業をされている従業員の方たちも、テント上屋ができれば、雨天はもちろん、夏場日陰で作業ができるようになることへの期待は大きいかったようで、完成後皆さんが大変喜んでいただけたのがとても印象的でした。

この仕事をしていて、完成したテントが人の役に立っている事を肌で感じられることは、とてもありがたいことです。

今回は社長様から引き渡しのタイミングに、素晴らしい屋根ができましたね、これでとても作業環境が良くなります。

どうもありがとうございますと言っていただくことができました。

ありがたいお言葉をいただけ、本当にありがとうございました。
画像:コンテナ上屋テント新設工事


画像:コンテナ上屋テント新設工事