理髪店様(群馬県前橋市)

画像:理髪店軒先テント

・ご依頼内容

今回は以前弊社ホームページをご覧になられた建築会社社長様より、別の現場を見てもらえないか、ということで、資料をメールにていただき、お見積もりさせていただきました。

古くから営まれている理髪店様に取り付けられている固定式テント1台、巻き上げ式テント2台の合計3台のテント生地張替でした。

画像:理髪店軒先テント

・現調からご発注まで

見積書提示後、すぐにご発注をいただき現場を確認することに、現場に伺い理髪店店主様に挨拶をすると、とても年期の入った店の装いには似つかわないほど、若い店主様が現れました。

また、現れた店主様はとても味があるというか、この建物にぴったりとはまった雰囲気をかもし出しており、言葉を交わすまでもなく、この理髪店のファンとなった自分がいることに気づかされました。

世のなか後継者不足で悩まれているところを多く耳にする中、こんなにも素敵な事業継承が出来る方法があるのかと、考え深いものがありました。

テントの話に戻りますが、鉄骨フレームはそのままに、塗装をし、生地の色を変えて少し明るい雰囲気にしたいとのご要望でした。早速生地のカタログをご覧いただき、店舗入り口上部テントをジャンパンに、道路側巻き上げテントは水色と決定。

フレーム塗装色についても各々に分けて塗装することに。

ビフォーアフター:理髪店軒先テント

・製作から施工完了

昭和な雰囲気でレトロ感を十分に発している美容室なだけに、この素敵な雰囲気を壊さず、清潔感があり、若い店主様の生き生きとして雰囲気をテントを通じてアピール出来たら素晴らしいだろうなと考えました。

今回の案件については現調以降ずっとそればかりを考えて製作、施工させていただきました。

施工は理容室が休日の火曜日に、朝一番で現場に到着し、早々にすべてのテントを取り外し、鉄骨すべてをきれいにケレンし、塗装を行いました。

こんな作業においても、数十年と使用されてきた鉄骨フレームだからこそ、ところどころ錆による腐食があり、デコボコとした部分がありです。これを生かした方が新品では演出することのできない意匠があると確信し、程よくケレンを行い、どうしても強度上も問題がある箇所のみ溶接にて修理をする工法で整えました。

通常であれば、とても手間のかかることですので、やりませんが今回は特別です。
塗装が乾くのを待って生地を張り鉄骨フレームを建物に取付ました。

画像でこのレトロ感と新しい生地による相乗効果を伝えることができるほど、撮影技術がないことを申し訳なく思います。

古いお店が無くなり、新しいお店が出来るを繰り返してきたことで、今回の様な雰囲気のお店が現役で営業している姿を見ることが無くなった昨今。若い店主によって生き返っていることに感銘をおぼえ、また素晴らしい店主、お店に出会えたことに、この案件を請け負わせていただけたことに感謝いたします。

どうもありがとうございました。

ビフォーアフター:理髪店軒先テント