群馬県前橋市

画像:既存テントフレーム生地取付

ご依頼内容とご提案

今回の案件は、新たに飲食店をオープンするというオーナー様より電話にて連絡を頂きました。

オープンするテナントには、すでにテントのフレームが設置されており、そのフレームを利用して生地を張ってほしいとのご要望でした。

色々な生地があると思うので、サンプルを見ながら話がしたいとおっしゃるオーナー様とのスケジュールを合わせ現場にて打ち合わせ。

セルジオフェラーリ502satin.テイジン社ニューパスティ、シャガール、sunbrellaを提案。
sunbrellaを見た瞬間に決定!!

こうして見比べてしまうと、圧倒的に素敵さに違いがあるので、sunbrellaになることが多いですね。
色についても、お店のイメージカラーに沿ったカラーであるTURQUOISEできまりました。

アクリル糸で織られた生地は、subrella特有の風合いがある上に、このカラーはターコイズブルーの中に、ほんの少しだけ黄色の糸が混ざられており、USEDデニムのような風合いとなっており、とてもテント生地とは思えない素晴らしい生地です。

で、後日見積書を提示させて頂き、ご発注を頂きました。

画像:既存テントフレーム生地取付

施工開始

現場の鉄骨フレームを採寸し、生地の加工を段取り製作しました。

現場取付当時。早朝雨、午前中晴れ時々雨、午後一1時という予報。

作業内容としてはフレームのケレン、塗装、乾燥、生地張込みを予定していました。

通常であれば、8時から塗装を行い、9時半頃から、15時位まで乾燥し、乾燥後生地張込みを行えば、十分すぎるほどの養生時間がとれる事から、段取りをとっていました。

今回は、季節外れの長雨、朝6時に鉄骨フレームを確認したところ全体的に雫が垂れているいる状態、施工延期をオーナー様に連絡したところ、明日オープン予定の為、どうしても今日中にやってもらいたいというでわありませんか。

今回、SUNBRELLAを使用することから、ペンキの乾燥は完璧でないと、万が一生地に半乾きのペンキが付いてしまったら、取れないリスク、生地をロープで引っ張る際、生地がペンキにくっ付いてしまい、十分な張力をかけられない、といった弊害が発生するリスクが高い事を、十分説明をし、施工不良が起こっても弊社としては責任を取れないという事を承諾いただいた上で、施工を行う事になりました。

【施工経過】

施工経過

「濡れている鉄骨フレームをふき上げ」→「ブローで乾燥を促し」→「塗装」
十分とは言い難い状態での作業となりました。

1分でも多く乾燥時間を取るために、生地張込みは17時まで待って作業開始。

この時点で、本来ならまだ生地を張るには早かったのですが、暗くなってしまうと作業ができないことから、ギリギリの選択となってしまいました。

普段の倍くらいのシリコンを塗りましたが、ある程度の張力をかけたあたりから、全く生地が動かなくなってしまい、本来の張力の85%程度の段階で作業を止めざる得なくなりました。

画像:既存テントフレーム生地取付

施工完了

施主様のご意向を尊重せざるえない形とはいえ、我々プロの立場としては、やはり今回の施工は行うべきではなかったという思いが残る現場となります。

画像で見ても、施主様が見ても問題ないじゃない、と言ってもらえるとまでの仕上げにはなりました。

しかし、弊社が請け負った仕事として胸を張ってられるものではありません。後になってどうすればよかったのか、いろいろと考えましたが、OPENスケジュール、天候、その他の状況をどう考えても今回以上の仕事をするのは難しかったと思うと、残念でした。