ぶどう直売所様(群馬県みどり市)
・お問い合わせとご依頼内容
今回のご依頼は、群馬県みどり市の県道沿いに直売所を構える「ぶどう園」様の息子様より、電話にてお問い合わせをいただきました。
弊社ホームページをご覧になられテントで何とかできないかとのご相談でした。
どのくらいの大きさを想定されているのか、仕様はどの様にされたいのか伺ったところ、お父様の意見も大きく関係するとのことで、現場で打ち合わせをしながら詳細を詰めることになりました。
直売所のOPENが決定しており、それまでにどうしても据え付けを完了したいとのご意向もあり、大急ぎで対応しなければ間に合わない状況でした。
この時点で、すでにほかの案件とのからみを考慮すると、残業しても納期的に厳しいいといった感じでした。
何はともあれまずは現場に伺い詳細の打ち合わせを!
・現調、ご提案と受注まで
何といっても一番の目的はエアコンを新設するにあたって、お客様の居場所まで涼しくなるように間仕切りをしたいとの事でした。
また、お客様がぶどうを買っている様子を道路から見えるような生地で長持ちするのが良いとのご意見でした。
そこで、今回ご提案させていただいた天井膜には「セルジオフェラーリ社502satin」を、横膜には「PI5000」を提案させて頂きました。
横膜に、もっと透明度の高い白糸入り透明シートも候補には上がりましたが、黄色変化の速さより今回は「PI5000」となりました。
こちらの「PI5000」は弊社工場でも、すでに4年近く使用してますが、通常の白糸入り透明膜材に比べると黄色速度が緩やかであると確信しています。
詳細な仕様を話し合った上で、帰社後、見積書を作成翌日にはFAXさせていただいました。
するとご主人より電話をいただきもう少し安く済ませる方法はないかね?
少し予定していた金額よりオーバーしているのでと、交渉がありました。
鉄骨鋼材の強度を少し落として問題は解決。
その電話にてご発注となりました。
・制作・施工の経過と施工完了
とはいえ直売所OPENに間に合わせるには大急ぎで取りかからなければなりません。
鉄骨フレームはほか数件の案件と重なっており、大渋滞、生地も現在製作中の案件を一時中断しても製作という状況となり、てんやわんやでどうにか製作をした次第です。
施工についても納期までびっしりのスケジュールだったため、ほかの現場と掛け持ちという状態となりました。
よって鉄骨フレームの立て方に半日、生地張り込みに半日というスケジュールを組まざるを得ませんでした。
こんなドタバタした状況の中、みんなの力をテントに傾け完成した「軒先間仕切りブース」は道路からもとても良く目立ち、直売所OPEN前日の夕方には完了することができました。
納戸の納部分だけは、ふさいでしまう訳にいかないため、数ミリの隙間はありますが、開閉カーテンも地上すれすれ1.5mm程度にて製作しました。
エアコンの冷気が漏れないよう、いたるところの隙間を見事にふさいだテントの完成です。
ご主人から「さすがプロがやると違うもんだねー!」とおっしゃっていただけました。
長いことご利用いただければ幸いです。