お肉屋さん(群馬県藤岡市)
・ご相談内容
今回の案件は、お肉屋さんからお電話をいただきました。
以前、お店の入口に大き目なテントを長年にわたり、据え付けていたのですが、年はじめ頃、配達業者の自動車にテントをぶつけられてしまい、フレームが曲がり修復不可能になってしまったとの事でした。
配達業者の保険屋さんが、新しい庇をつけてくれることで、一件落着したのだが、お店らしさが無くなり、お客さんや、近所の人に「お店辞めたのかい?」なんて聞かれることが度重なり、どうしても看板テントをつけたいという店主、奥様。
地方に多くみられるご高齢ご夫婦が営む小さなお店ではありますが、現役バリバリです。とても美味しいメンチカツ、特製タレに付け込んで素揚げされた手羽先は、ここでしか味わうことのできない絶品です。
こういうお店こそ、後世に受け継がれてほしいという思いから、相談を受けるや否や任せてください、どうにかしましょう!
と言っておりました。
・現調とご提案
既製品の庇に、後付けでテントフレームを取り付けるのは、かなり難しいことを承知の上で、やる気にスイッチが入ってました。
「ここにビス打ちたいなー」と思うところには既製品庇のビスがあり、ここに鉄骨フレームを組めればなーと思うところにも、ビスやらステーやらがあり、庇を見ながらどうしたものか脚立の上で考えに考えました。
お客様のご要望に沿ったパース画を作成するのは容易にできますが、パース画の通りに実物を製作するためにはいろいろな障害が!!!
これをどうにかすることこそが、お客様の喜びにつながると思えば、産みの苦しみなんて、なんてことありませんが、今回はかなり脚立の上で悩みました。
・製作から施工完了まで
出来上がりは画像を見ていただければわかると思いますが、パース画通りに完成しました。
看板の校正についても、3回変更がありましたが、お客様のご希望通りに仕上げることができました。
完成したテントを見てご主人も奥様も大喜び、「保険屋さんがつけてくれた既製品庇をはじめからテントの庇にしておけばよかったんだけど、見違えるほどよくなったわ!」とそれは大変喜んでいただけました。
作業を終え、かたずけを終えると奥様が大人気の手羽先の素揚げをおみやげにとくださいました。