イタリアンピザバル様(茨城県下妻市)
・ご依頼内容
今回は弊社ホームページをご覧になられたお客様より、電話にてご連絡いただきました。
現在店舗にウッドデッキを製作している最中で、ウッドデッキにテントで屋根を付けたいのですが。
という内容でした。早速現場にてお話しするようスケジュールを決め、現場にて伺いました。
・現地調査と現場の状態
私が現場にて伺った時にウッドデッキは90パーセント完成してあり、ウッドデッキ上屋部に生地を張ることになるなと一目でわかりました。
ということは・・
難題が多く出さうだなと感じました。
店長さんと全ての打ち合わせをさせていただき、現場にいた大工さんにも、上屋部の完成形を詳しく聞きました。
この時点でどうしてもクリアー出来ない事ある事が判明。それは勾配です。
テントの場合、一般的な屋根建材と違い材料の延びが発生する為、最低限20パーセントの勾配を取らないと、天井部に水たまりができてしまう可能があるのです。
(テント屋しか知らないことと思います。)
すでに出来上がっていた屋根勾配は5パーセント程度、これはどうにも変更できない状況でした。
そこで店長さんには勾配の事を説明させていただき、最悪水たまりがすぐにできてしまうデメリットを明確にさせていただきましたが。
とはいえ、少しでも水たまりが出来ない様にする為の策をこうじるため、現場の大工さんに、上屋部製作方法についてもお願いをして現場を後にしました。
・お見積りから受注まで
帰社後、見積書、パース画をメールにて送信し、天井膜の色を3パターン程ご確認いただきました。
店舗がイタリアンピザバルということもあり、シャガールを提案させていただきました。
勾配を考慮すると他に進めるべく生地はあるのですが、今回は意匠性を二の次にする事は出来ないので、あえてシャガールでお話しいたしました。
数日後に正式に受注となりました。
・施工から完成まで
今回の施工にはかなり知恵を絞りましたね!
なんせ下地が木、しかも輸入2×4木材。施工時使用ビスから厳選する必要性がありました。
願うは施工日が晴れている事、下地木材が乾燥しきっている事でした。
完成画像をご覧下さい。正直施工前ここまで綺麗に仕上がるか不安でしたが、自分でも驚くほど綺麗に仕上げる事ができました。
また天井膜については、太鼓と同じくらいの音が出る程テンションをかけてあるので、水たまりができるという、リスクはだいぶ軽減できたと思います。
このブログを書く一ヶ月程前に施工しましたが、水たまりが出来たという連絡は届いていません。
大工さんにお願いしておいたハリの数も、大きく作用している事でしょう。
とてもやりがいのある楽しい案件となりました。
どうもありがとうございました。