蕎麦店様(栃木県さくら市)
・ご依頼内容とお見積り
今回の案件は、以前よりお取引いただいている栃木県さくら市の看板屋さんからのご依頼で、さくら市内のお蕎麦屋さんのテントがすでにぼろぼろで張替えの見積を出してもらえませんかと言う内容でした。
画像と寸法はメールで送るので現調はしないで見積をお願いしますとの事でした。
現調無しで見積を算出するのは、時として正確な金額を算出出来ないのであまり行いたくはないのですが、今回は何度もお取引いただいている看板屋さんからのご依頼だったので、算出いたしました。
・受注及び現地調査
1ヶ月位たった頃、看板屋さんから電話を頂き、テント生地が破れて無くなってしまったので、受注になりましたとご連絡頂きました。
現場に行ってみると、風で破れた生地の残骸が少しだけ残っているものの、ほぼ鉄骨フレームだけの状態に!
残っているとはいえ、鉄骨フレームの腐食もかなり進行しており、数カ所は溶接部が腐食により切断してしまっていると言う状況でした。
生地の張替えの前に、フレームを直さないと危険な状態にである事を伝えました。
施主様としてはお金をかけたくないと言うのが本音らしくどうにか最低限のやり方で直せないかと!!!
これには困りました。
なんせ腐食の進行具合があまりにもひどく現場溶接するにも、予算的に無理というではありませんか!
最終的には数年持てばいいからというではありませんか。
1・2年でも、9年でも数年だよなーと思った事を覚えています。
そこでフラットバーやアングル鋼材を添え木がわりにビス留めし、最低限の補強をするという事になりました。
これでも我々の感覚では物足りないところなんですが。
生地の採寸を終え帰路。
今回の仕事は安全の確保が出来ないから、お断りする事も考えました。
・施工の詳細から施工完了まで
店先があんなんではどうにもこうにもならないだろうし、何かいい方法は無いものか、考えに考えました。
テントフレームを付け足し、付け足しを数回繰り返して今の形状になっている事から余分なフレームがかなりあり、その分重量もかさんでいると言う状況でした。
既存フレームの余分なところを切断し、腐食部に移植出来るように現場で加工する事に。
これは、なかなか大変な作業なんですが、予算がない以上しかたがない、いつもお世話になっている看板屋さんも困っているし、やれるだけの事はやりましょう。
施工当日は雨、溶接を予定していたら作業にならなかったところです。
施工時現場では鉄骨フレームを切った、たたいた、研磨した、穴開けたなどくろうはしましたが、綺麗に生地をはり込む事ができました。
限られた予算の中で、やれるだけの事はやりました。
お客様も見違えるほど綺麗になったテントを見て大変喜んでくれました。
ありがとうございます。