イタリアンレストラン&バー様(茨城県下妻市)
・お問い合わせ
今年は台風の当たり年という勢力の強い台風が2度も関東地方を直撃するというとても珍しい年でした。
弊社にて施工したしたテントに於いて、台風に負けるようなテントがあってはならぬものの、すべてが無事であるよう願ってやみませんでした。
そんな中、昨年施工したイタリアンレストラン&バー様のテラス席テントが一部破損したので、見に来てほしいとの連絡をもらい、どんな状況になっているのかを確認に伺いました。
・現場の状況確認
こちらのテントは忘れもしない施工現場でした。
なぜなら下地は大工さんが木製で製作され、勾配が十分に取れないうえ生地を固定する為のラッキングができないという状況の中どうにかテント生地を取り付けてほしいとの店長様より熱くご依頼され施工をしたことが今でも鮮明によみがえるからです。
雰囲気のとても良いレストランなだけに意匠性にこだわられるのは十分理解できたので、ですが、生地を固定するために後付けでラッキングバーを木部に取付し、生地をロープにて固定しました。
外側からアルミフラットバーで固定するという方法もあるのですが、やはり意匠性を考慮すると避けたい施工法だったため、内側ラッキング固定法にて施工しました。
現場到着、真っ先に目に入ったのは天膜が避けているいう光景でした。これには驚きでした。
近づいて確認したところ、生地の溶着部が剥がれ、口を開けた状態でした。
はがれた部分を確認し溶着に不良が無い事も確認し、台風の膜風警報の意味が理解できた次第です。
生地の溶着がしっかりとされている状況でありながら溶着部がはがれてしまってはなすすでなしです。
透明カーテン部についてはミシンによる縫製部から切れてしまっており、想定をはるかに超える強風にさらされた結果であることが容易に理解できる状況でした。
・修理対策と施工
とはいえ、昨年設置したばかりで破損してしまうとは申し訳なく、天井膜については意匠性は若干悪くなるが前タレをフラットバーで固定す方法を取らせていただき、間仕切り透明カーテンについては補強を行って修理する方法を取らせていただきました。
溶着がはがれた箇所については、同じところの溶着は不可能であるため、共生地を上から貼り付けコーキングで雨水の侵入を防ぐような補修を行いました。台風の爆風警報は想定外とはいえ、どんな現場であれ想定を超えた強度加工の必要性を痛感しました。