飲食店様(栃木県宇都宮市)

画像:店舗軒先テント新設工事

・ご依頼内容の詳細

今回のご依頼は以前よりお取引いただいている看板屋さんからとなります。

クライアント様は、昨年宇都宮市内に新規にて出店され、評判がとても良く、第一号の支店出店という事です。

本店のテントも弊社で請け負わせていただきました。

こんな短期間で支店出店とは驚きです。

宇都宮駅東店(本店)、宇都宮駅西店(支店)の2店舗展開となります。

お見積もりについては看板屋さんよりいただいたパース画を元に算出させていただきすぐに提出いたしました。

案件としては既に決まっていたようで、提出させていただいた金額にてすぐ受注となりました。

受注した時点では、前のお店の営業をしている時でしたので、現調などを行うことができず、前の店が閉店してからの採寸となりました。

画像:店舗軒先テント新設工事

・現地調査と問題解決

すぐにでも営業したいという状態だったらしく、前のお店の閉店から、オープンまでの期間は5日間。

前もって予定は伺っていたので、スケジュールを空けておきましたので、対応させて頂くことができました。

正確な寸法をとるべく製作採寸に行ったとき、画像で見ているだけでは不明であった壁の材質が石であることが判明しました。

「これは想定外でした。」
「しかも御影石!!」
「厚み10mm!!!」
「目地部はシーリングのみで下地無し!」

テントを取り付けるのにも下地が無ければこのままでは取付ができません。

御影石にきれいに穴をあけるにも現場で簡単に穴があくような素材ではなく、無理に開ければ石が割れるだけ、時間をかけて開けたところで風雨にさらされ力が加われば、いつ割れてしまうかわからないような代物です。

「ここは知恵の絞りどころ!!!」

「ふと見ると看板の下に木材が!」

鉄骨フレームうまく加工して、木材に固定すれば両サイド柱部にはしっかり固定できるので安心と判断しました。

普通ではぜったに製作しない様な形状のフレームなりますが、安全第一。

とは言え意匠性を損なってしまって元も子もないので、看板屋さんに相談し、壁に貼り付ける出力材を分けてもらうことで解決。

画像:店舗軒先テント新設工事

・施工経過から完了まで

画像を見ていただければ明確ですが、テントの真上にある木材から支え棒で釣っているなんてわからないように仕上げました。

地味な苦労ですが、実はかなりの苦労でした、壁に取り付ける部分に使用するL字型アングルは通常3mmを使用しているため、溶接の熱でしなりが出ます。

そのしなりを考慮して製作するのですが、今回吊り用の鋼材を6ヶ所付けたことで普段のしなりからは想像できないほどのしなりが出たため、しなりを戻すのにとても苦労しました。

苦労したかいあって、小さいながらも通りの通りの通ったきれいなデザインテントを釣りつけることができました。

今回は、とても良い勉強になりました。

どうもありがとうございました。
画像:店舗軒先テント新設工事