栃木県宇都宮市
・ご依頼内容
今回の案件は新築テント倉庫(建築確認申請)となります。
建築確認申請、地盤調査、基礎工事、テント鉄骨フレーム、膜材、電気工事、消防設備及び申請、完了検査、引き渡し、これらすべてを弊社にて受注となりました。
・ワンストップでの施工についての詳細
段ボール製品を製造されている会社様となり、今回は収納物が可燃物指定となりました。
そこで天井内幕材として、燃え抜け防止ガラスクロスを据え付けることで、テント倉庫全体を不燃材にしなくても、法律上問題ない施工方法となり、工事費を大きく削減することに成功しました。
申請の段階で役所より指摘があった点として土地の地耐力でした。
今回の新築テント倉庫を計画している土地の約半分がとても軟弱であるという指摘です。
1、地盤調査
そこで、建築予定地の地盤調査を行い、現場の地盤調査票を添付することに調してみると、指摘された通り、地耐力が不十分であることが判明。
柱状改良工事にて地盤強度を出す施工を追加することで、建築許可をいただきました。
建築許可内容に沿って工事開始です。
2、アスファルトカッター
3、アスファルトめくり
基礎工事を行う前に基礎部半分に柱状改良工事を行うこととなり、既存アスファルトにカッターを入れ、アスファルトめくりを行います。
4、地盤改良工事
地盤の強度を上げるために今回採用した改良方法が、柱状改良工事です。
専用の大型機械を搬入し地中の岩盤に到達するまで掘り下げていきます。
岩盤に到達したら、掘り下げたドリルの芯にコンクリートを流し込み、既存の土砂と混ぜ合わせ、地中にコンクリート製の柱作っていくという工法。
事前に地中の土砂分析をし、既存土砂がしっかりとコンクリート柱になりました。
5、型枠、打設
基礎の型枠を組み、コンクリートを流し込みます。型枠職人の手に掛かれば今回の大きさであれば、2名で2日で型枠完成します。
コンクリート打設は半日でした。
打設の際、隙間などが起こらないよう、バイブレーターを常にかけ隅から隅まで均一に打設することができました。
6、脱型、埋め戻し
打設後3日ほどで脱型です。脱型がすんだら、アスファルトの埋め戻し。
これで基礎工事は完了です。ただしまたコンクリートは十分な強度を出すほど乾燥していないので、これよりさらに1週間養生期間を設けました。
7、建て方
いよいよテント本体工事です。
クレーン車が入り10tトラックで部材を運搬し、建て方初日は大きな駐車場も車両やら、部材やらで所狭しとなるほどでした。
まず柱を建て、G梁を組み、B梁を組み、サブビーム、ブレスで屋起し。
鉄骨フレームが完成したら、徹底的にペンキのタッチアップです。
8、生地張
9、燃え抜け防止膜張
ペンキ乾燥後生地の張り込み作業を終え、扉をつけ、換気を取り付け、庇をつけて、コーキング処理を行います。
照明、電源工事ついては電気屋に作業を行ってもらい、消防設備について消防設備業者に申請業務までを遂行してもらいます。
・工事完了からお引渡しまで
無事にすべての建築工事が終わり、役所による完了検査を無事にクリアーし、お客様に引き渡しとなりました。
ご発注をいただいてから、建築確認申請をするまでに約一か月、申請受理から建築許可が出るまでに約3週間。
現場における地盤改良工事から完了検査まで一か月という納期となりました。
一般建物ではこの短納期は創造できないと思います。
膜構造だからこそできる施工方法なのです。今回柱状改良工事が追加となり、お客様には追加予算を工面していただくことになりましたが、工事完了後いろいろとお世話になりました。
これで雨を機にしないで収容できる場所でき、作業効率もぐんと上がりますとおっしゃっていただくことができました。
我々の建築したテント倉庫が今後、長きにわたりお客様の事業の助けになることを願っております。
どうもありがとうございました。