某工場様(宇都宮市平出町)

画像:芯材間仕切りカーテン

・ご依頼内容

今回の案件は、以前お取引させていただいた工場様より、工場内通路の間仕切りカーテンを検討したいので、打ち合わせできないかとのご連絡をいただきました。

電話口でスケジュールのご確認をいただき、現場にて打ち合わせをさせていただく事に。

打合せ当日少々風がある日でした。ご担当者様いわく、この風が冬場は強く吹き、とても寒く、社員の健康の為にもカーテンでまじきって止めることはできないでしょうか?という内容でした。

画像:芯材間仕切りカーテン

・現調とご提案

こちらの通路はトラックの荷捌き場も兼ねており、大型トラック往来が頻繁にある場所です。

既存建屋の高さがすでに4mを少し切っている為、これ以上天井高を下げないで施工するのが絶対条件となっておりました。

横に通っているH鋼梁の下にカーテンレールを据え付けてしまえば、なんてことない間仕切りカーテンの工事ですが、このやり方では有効天井高が40mm下がってしまいます。

そこで3mピッチに入っている縦方向のH鋼梁から、この現場様に製作する鉄骨金物でカーテンレールをぶら下げる方法を提案させていただきました。

画像:芯材間仕切りカーテン

・施工方法について

この方法であれば、有効高を下げずに芯材カーテンを新設出来るのです。

ここで問題なのは3mピッチにしか固定できない点と、冬場の強風にも耐えうる構造にしなければならない点です。

現場溶接にて鋼材を固定する方法を当初考えましたが、既存建屋に接しているのでとても溶接が出来る様な環境ではありません。となると強度を出すためには・・・

そこで固定するH鋼梁に一本に対し、パイラック(固定金具)を6個使用し強風に耐えることが出来るブラケットオリジナルで作成しました。

このオリジナル金物を40x40の角パイプで固定し、角パイプにカーテンレールを固定することで、スパンが空いている問題、強度の問題を見事解消。

この内容で見積を提示させていただきました。

その後ご発注のお知らせをいただき、詳細寸法を計測すべく、現場におもむきミリメートル単位での採寸を行いました。

きっちりぴったり納める事こそがわが社のモットーです。

画像:芯材間仕切りカーテン

・施工経過と施工完了

平日、日中はトラックの往来があり、仕事にならないので、土日での施工となりました。

工場内での施工はどうしても土日、祭日となることが多いので慣れておりますし、個人的には

広大な敷地の中が静まり返っている静寂な空間の中、仕事をすることがとても気に入ってます。

という事で施工開始、オリジナルブラケットを定位置に固定し角パイプを据付。カーテンレールを据付、カーテンの吊り下げ、芯材アルミバーを固定、カーテン両端を固定、落としピンの位置だし後、アスファルトに穴をあけて完成です。

施工には、土日2日間の予定をしておりましたが、スムーズに作業が進み土曜日1日で終了しました。

今回冬場の強風にも耐えることが出来る様、芯材には岡田装飾金物社製HGタイプを使用。

今後長期にわたり風を遮り、快適作業空間を作り出してくれることでしょう。

多くの人のお役に立てるお仕事をさせていただき、どうもありがとうございました。
画像:芯材間仕切りカーテン