某企業様(茨城県土浦市)

今回は、前回の「開閉式テント上屋」第1章の続きをお伝えいたします。

画像:開閉式テント上屋2-1

・サイズ変更・設計変更への対応

急遽サイズ変更となり、製作段取りが大幅に変更となった矢先、今度は手動ウインチの取り付け位置を裏面に変更したいと申し入れがありました。

これは一大事です。

ステンレスワイヤーで開閉のガイドを行う様設計していましが、ウインチの取り付け位置が変わるとなると、滑車の取り付け位置も変わる訳で・・・

製作部が滑車取り付け用のプレートを溶接していない事を願いつつ、お客様の変更希望をすべて聞きました。ミーティング終了後すぐに製作部に連絡。

既に溶接に取りかかっており数十枚溶接が完了しているとの事、この時ばかりはとても複雑な思いになりました。

溶接は剥がすのがとてもやっかいで・・・しかし、やるしかありません。
ただし、そうなると納期が!

受注後のサイズ変更、ウインチ仕様変更という事態はとても当初お約束していた納期を守るには厳しい事から、納期変更の打ち合わせをさせていただき、ご了承いただきました。

製作部より「もう変更はないですか?」と一言!

無いはず、ないと願うしかありませんでした。

それ以降、変更などは無く順調に製作も進み、製作終了後、チャータートラック3台分の鉄骨フレームを梱包荷積み、ビス類、雨樋類、生地、開閉部材全てをしっかりと荷積終わるまで丸一日要しました。

画像:開閉式テント上屋2-2

・施工開始

ここまでくれば、後は現場作業を無事に終わる事を祈るばかりです。

色々とありましたがいよいよ現場施工当日!!!

施工には6日を計画。
現場が茨城県土浦市ということもあり、ホテル連泊です。

朝点呼を行い、安全教育表を確認署名。現場へGo!!

前章でもお話しましたが、今回の基礎はお客様が施工する事になっていたので安心しきっていました。

現場に着いて墨出しをしようと基礎部を全て見て回るとなんだか予定と違う様な感覚にさいなまれたのです。

とはいえ感覚的な事なので、「大丈夫大丈夫!」と自分に言い聞かせながら墨出しの準備。

メジャーを伸ばし、図面に記載されている寸法を読み上げたところ、「1m位足りないです。」と帰って来ました。

そんな事あるのか?走って確認!あら!ほかは?

画像:開閉式テント上屋2-3

・施工経過と進捗状況の詳細

全ての位置を測量したところ、全ての基礎位置がズレている事が判明。

あーでもない、こーでもないと作業員全員で建てられる方法を検証。

幸い四つ角以外は土間コンクリートの上なので何処にでも柱の据付は可能。

問題は四つ角の柱。
図面通りに据付しようとするとコンクリート基礎がない場所が2箇所出てしまう状況。

最終的に鉄板を下に敷き、建て方を進行、基礎は全ての作業終了後製作という事になりました。

原因はサイズ変更前の図面を元に基礎を作ってしまったとの事でした。

まあ何はともあれ鉄板を用意し、墨出しを行い、ケミカルアンカーを施工予定より2時間遅れましたが、初日の予定は完了。

明日はいよいよ20tトラック3台、4tトラック1台の到着です。

天気は、台風発生!!!

画像:開閉式テント上屋2-4