群馬県前橋市

画像:既設巻上テント修繕工事

お問い合わせから現場確認まで

建築会社のご担当者様より緊急のお電話をいただきました。クライアント先の保育園に設置されている巻上テントが落下の危険性があり、修理が可能かどうかご相談をいただいた案件です。

まず現状を把握するため、現場の写真をメールで送信していただきました。画像を確認したところ、支柱(元棒)が腐食により著しく劣化している状況が判明しました。長年の風雨にさらされた影響で、金属部分に錆が発生し、構造的な強度に問題が生じていることが明らかでした。

画像:既設巻上テント修繕工事

詳細な現場調査と問題点の把握

現場に伺い詳細な調査を行ったところ、以下の問題点が確認されました:

構造面の問題

  • 支柱の腐食が予想以上に進行しており、根元部分の強度が大幅に低下
  • 接合部分のボルトやナットも腐食により緩みが発生
  • いつ落下してもおかしくない危険な状態

生地の劣化状況

  • 紫外線による生地の色あせと強度低下
  • 部分的な破れや縫製部分のほつれ
  • 防水性能の著しい低下

現場では安全対策として、応急的にロープで巻上テントを支える措置が取られていました。しかし根本的な解決には、支柱の交換と生地の張り替えが不可欠であることをご説明し、詳細な見積書を提出させていただきました。

画像:既設巻上テント修繕工事

迅速な対応への取り組み

この案件で特に重要だったのは、スピードでした。なぜなら、この巻上テントは園児たちの屋外活動時の重要な日陰スペースを提供しており、これから暑さが厳しくなる季節に向けて、一日も早い復旧が求められていたからです。

保育園という場所柄、子どもたちの安全が最優先事項であることを十分に理解し、以下のような工程で作業を進めました:

製作工程

1. 現場での正確な採寸作業を実施
2. 帰社後、即座に新しい鉄骨フレームの設計・製作に着手
3. 既存の色合いに合わせた生地の調達と加工
4. 品質チェックと安全性の確認

安全への配慮

  • 作業中の園児の安全を確保するため、保育時間を避けた作業スケジュールを調整
  • 工事エリアの立入禁止措置を徹底
  • 作業工具や材料の適切な管理

画像:既設巻上テント修繕工事

設置工事と完成

製作完了後、迅速に現場での設置工事を実施しました。既存の基礎部分の状況も確認し、必要に応じて補強作業も併せて行いました。

新しい巻上テントは以下の改良を施しました:

  • 耐食性に優れた材料を使用した支柱
  • UV加工を施した高耐久性生地
  • メンテナンスしやすい構造設計
  • より安定した巻き上げ機構
  • 画像:既設巻上テント修繕工事

お客様の反応と今後への取り組み

工事完了後、園長先生から「迅速に対応していただき、ありがとうございました。園児たちが安全に外遊びできる環境が戻って、本当に感謝しています」との温かいお言葉をいただくことができました。

また建築会社のご担当者様からも、「緊急案件にも関わらず、品質を落とすことなくスピーディーに対応してもらえて助かりました」とのお声をいただきました。

ビフォーアフター

まとめ

今回の案件を通じて改めて感じたのは、特に教育施設や公共施設における設備の安全性維持の重要性です。定期的な点検とメンテナンスにより、今回のような緊急事態を未然に防ぐことができます。

弊社では、設置後のアフターフォローも充実させており、お客様に安心してご利用いただけるよう努めております。巻上テントに関するご相談やメンテナンスのご要望がございましたら、いつでもお気軽にお声がけください。

この度は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。今後とも末永くお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。