某斎場様(栃木県日光市)

画像:坂道通路テント上屋新設_1

・ご依頼内容

今回は、弊社ホームページをご覧になった斎場を経営されているお客様より直接お問い合わせいただきました。

ご相談内容は駐車場より斎場に向かう際坂道があり、きつめな勾配の為、雪や凍結時に滑って危険なため、通路の上に屋根を付けて、積雪にならないようにしたいのだが、テントでどうにかできないものでしょうか?という内容でした。

お電話だけでは詳細を知りえないので、早速現場の確認に伺うことになりました。

画像:坂道通路テント上屋新設_2

・現地調査とお客様のご要望

現場に到着するや目に入ってきた坂道は、確かにそこそこの勾配がある坂道です。

これは積雪や凍結ともなれば、上に登るにも下に降りるにも、足元の心配は避けれないと瞬時に分るほど急な坂道でした。

施主様としても、来場者が転んでけがでもされてはと大変心配されており、少しでも早く施工せてもらいたいとのご要望でした。

画像:坂道通路テント上屋新設_3

・ご提案とお見積り

斎場ということもあり、老若男女を問わずご来場されることより新設テント上屋を建築するにあたり、柱の据付方法として、アンカーボルトにて設置するとボルト頭が地上に出てしまうため、万が一にでも足がつかえては危険ということより基礎セメント打設時に、柱を埋設する方法での製作としました。

また、山側にはお花をとりつける用の鉄骨フレームが据え付けられており、この鉄骨フレームを利用することで少しでも、製作コストを下げれるようご依頼もありました。

ただ、見たところこちらの据付鉄骨フレームが直線の通りが通っておらず、最終的に生地の型どりに時間を要してしまうことを考慮して、見積を算出することにしました。

生地については耐久性を一番に考慮し、テント倉庫などに使用するフラット帆布5号(マース)を使用。

お見積書を提出して間もなく受注させて頂きました。

画像:坂道通路テント上屋新設_4

・施工予定の日程と詳細

すでに年末ということもあり、年内の施工は厳しいことをお伝えし年明け一番から取り掛かれるよう段取りをつけました。

施工予定表(工程表)を作成し工事スタートから引き渡しまでのスケジュールを明確にし、斎場における式の妨げにならないよう、お互い調整しながらの現場になりました。

まずは基礎及び柱の埋設工事

施工開始予定日:新年1月5日より

施工内容:アスファルトカッター、掘削、柱のセット、柱の固定、コンクリート打設、コンクリート左官。

これらの作業を2日半で完了。

コンクリートが固まるのを待って現場詳細寸法とり。

鉄骨フレーム製作、現場据付作業、鉄骨フレーム塗装。

塗装乾燥を待って、現場にて生地採寸、生地製作、現場生地張り込み作業

という作業の流れで無事にお客様に引き渡すことが出来ました。

画像:坂道通路テント上屋新設_5

・施工経過と完成

斎場というところは、想像していたより忙しく、午前中に式が終わったと思えば、夕方から通夜といった感じで、さすがに音の出る作業は式の最中は停止しざる得ません。

施工には大変気を使いましたが、作業の進行を可能な限り進めさせていただける様、社長様にご配慮頂いたおかげで、予定していたスケジュール通りに完了することが出来ました。

施工終了後、鉄骨フレームの柱部に追加で角パイプを取り付けて欲しいとのご依頼を受け、こちらも無事1日で作業終了。

自画自賛となりますが、上下の勾配にうねりがある上に、3か所横にカーブするといった複雑な形状のテント上屋でしたが、画像をご覧いくとお分かりになると思いますが、とても綺麗に完成することが出来ました。

今回の施工に係わったすべての人に本当に感謝いたします。

どうぞもありがとうございました。
画像:坂道通路テント上屋新設_6