某企業様(栃木県宇都宮市)

画像:工場内空調、防塵間仕切り新設工事

・ご依頼内容

今回の案件は工場内部署の移動に伴い、新たに作業スペースを確保する場所に、エアコンを新設し、ほこりや虫の侵入を抑えるブースを新設したいとのご相談でした。

画像:工場内空調、防塵間仕切り新設工事

・設計についてご提案

お客様から、内部の様子が把握できるよう、使用する生地は透明がよいとのご希望でしたので糸入り透明t=0.5mmの生地を提案、生地の固定方法として何種類か考えたのですが、既存天井を確認すると、木製の吊り天井となっており、膜材や入口ハンガードアを支えるだけの十分な強度を確保できないと判断しました。

そこで、角部に主柱を新設し、最低限の間柱を据え付けることに、天井真下に小梁を設け、主柱、間柱にて小梁を支えるという構造にし、生地の固定についても小梁、主柱、フロアーコンクリートにラッキングする方法としました。

この施工方法であれば、天井、壁部においては全く負担がかからず生地をしっかりと固定できます。

画像:工場内空調、防塵間仕切り新設工事

・製作開始

ご提案内容をお客様にご了承をいただき、製作開始です。
まず、鉄骨製作をするうえで大切な図面の作成ですが、弊社ではJWCAD、スケッチアップ、イラストレーターを主に使用し、お客様にあった図面の製作を行っております。

鉄骨フレームの製作図についてはすべてJWCADにて作図を行います。
図面が完了したら鋼材をカットし、溶接を経て塗装で完成です。

今回は図面で膜材の製作を進行することができたので、鉄骨フレームとは全く別スケジュールにて膜の製作を進行することになりました。施工には3名にて2日半を要しました。

既存躯体には全く負担をかけることなく、新設間仕切りができるよう設計したところが、今回一番のポイントでした。
画像:工場内空調、防塵間仕切り新設工事

・施工完了

お客様はそこまで気にされておりませんでしたが、天井の構造をしっかりと説明させていただき、ご納得いただきました。

天井に力がかかる工法は向かないことをよく理解していただけたことで、今回のような施工方法が可能になりました。

女性スタッフが多く働いている状況を現調の段階から確認しておりましたので、ハンガードアについては、25mmx25mmの角材にて製作し、重量を極力軽く製作いたしました。
これは、女性でも軽々とハンガードアの開閉ができるようにとの思いから作らせていただきました。

作業後の検収時、きれいな仕上がりについて言及いただき、とてもありがたかったです。
どうもありがとうございました。