栃木県宇都宮市
ご相談内容
今回の案件は、某老人福祉施設のR型軒先テントの生地張替工事となります。施設の社長様よりご連絡をいただき、電話にて住所を伺った際、その場でGoogleストリートビューにて現場を確認させていただきました。
現地調査
現場を画面上で確認した瞬間、非常に特殊な形状と大きさであることが分かり、これは現地での詳細な採寸なしでは正確な見積もりを算出できないと即座に判断。早急に現場調査を実施することにいたしました。
現地調査により、以下の特徴と課題が判明しました。
・軒先テントとしては非常に大きなサイズであり、通常の施工方法では対応が困難
・カーブを描くR型という高度な技術を要する形状
・鉄骨フレームは4分割構造で複雑な施工が必要
・生地はノリ貼りで固定する特殊な方式を採用
ご提案と詳細作業工程
施設の経緯として、もともとオーダーメイドスーツのお店だった建物を改装し、2Fをそのままに1Fをデイサービスとして利用開始した際、利用者様の利便性を考慮して鉄骨フレームを作り直したとのことでした。デイサービスという特性上、お年寄りの方々の快適な出入りを確保するため、十分な日よけスペースが必要だったことが窺えます。
社長様からは、「建物の外壁を傷める可能性があるため、鉄骨フレームは外さずに生地張替をしてほしい」との具体的なご要望がありました。この重要な制約を踏まえ、建物への影響を最小限に抑えながら、以下の工程で見積もりをご提案させていただきました。
【詳細作業工程】
1. 鉄骨フレームのケレン・塗装(現場作業:1日)
・錆び止め処理による長期的な耐久性の確保
・美観を考慮した丁寧な塗装作業
2. 型どり作業(現場作業:1日)
・複雑なR型形状の正確な採寸
・細部まで配慮した寸法確認
3. 生地製作(工場作業:3週間)
・高品質な生地の裁断・加工
・綿密な品質チェック
4. 生地取付(現場作業:1日)
・熟練技術者による慎重な施工
・仕上がり確認と調整
施工経過と施工完了
ご発注時、社長様より「以前の業者が非常に苦労していた」とのお話があり、工事の出来栄えについてご心配される様子でした。これに対し、弊社の豊富な施工実績と技術力をご説明し、責任を持って請け負わせていただく旨をお伝えした上で、詳細な作業工程とスケジュールをご提示させていただきました。
実際の工事は予定通り順調に進行し、各工程での品質チェックも入念に行いながら、最終施工は16:30頃に完了いたしました。検収の際、社長様より「きれいによくやってくれた。これなら利用者の方々も安心して使えます。ありがとう」とのお言葉をいただき、私どもとしても大変嬉しく、やりがいを感じる瞬間でした。
この度は弊社へのご用命、誠にありがとうございました。今後とも、お客様のニーズに合わせた丁寧な施工を心がけてまいります。