栃木県宇都宮市

画像:シェードセイル

ご依頼内容

この度、シェードセイル新設をご希望されるお客様より、お電話にてご依頼をいただきました。お客様のご要望は、ご自宅の屋上にて椅子やテーブルを設置し、バーベキューなどを楽しむための雰囲気作りも兼ねたシェードセイルの設置でした。

画像:シェードセイル

現調とご提案

初めに、お電話で大まかな寸法をお伺いし、概算金額をお伝えいたしました。その後、現場確認と詳細な打ち合わせの日程を調整させていただきました。

現場視察時、かなり広々とした屋上が目に入りました。お客様のご希望は、階段出口のペントハウスから屋上の半分ほどの面積に日陰を作るシェードセイルの設置でした。

画像:シェードセイル

お見積り~ご発注

計画実行の可能性を探るため、屋上手摺りへの柱設置を検討しましたが、図面上で手摺りの内部構造が不明確でした。そのため、設計会社への確認を後日行うこととし、その回答を待って正式な見積書を提出する運びとなりました。

個人住宅ではありますが、鉄骨造の一戸建てであったため、強度の高い下地の存在を予想しておりました。後日、均等ピッチで100角材が入っているとの連絡を受け、見積書提出後すぐにご発注をいただくことができました。

画像:シェードセイル

ご提案とパース画、日照シミュレーション

弊社では、お客様により具体的でわかりやすいご提案を行うために、必ずパースやその他のビジュアル資料を作成しております。これにより、お客様が完成後のイメージをより明確に把握していただけるよう努めております。

お客様一人ひとりのご要望やお好みに合わせた提案を行うため、細部まで丁寧に作り込んだパースをご提供し、最適なデザインやレイアウトを検討していただける環境を整えております。

生地カラーのご提案

生地カラーのご提案

完成パース画

完成パース画

日照時間シミュレーション

日照時間シミュレーション

製作・施工準備

工事に向けて、仕上がりイメージの3Dパース画を作成し、色彩や形状についてお客様とご相談させていただきました。製作を経て、いよいよ現場施工の日を迎えました。

ところが、施工開始時に予想外の事態が発生いたしました。設計会社から伺っていた下地鉄骨が見当たらないのです。施主様を通じて設計事務所に確認していただいていたため、施主様も困惑されておりました。しかし、このまま帰るわけにはいかないと判断し、我々で下地の探索を行うことにいたしました。

レーザーセンサーを用いて詳細に調査したところ、100角材は見つかりませんでしたが、数ミリから15mm程度の何らかの鉄材が均等ピッチで入っていることが判明いたしました。

画像:シェードセイル

施工経過

この状況下では、壁材を剥がして目視確認を行わなければ、柱のセット可否を判断することが困難であることをご説明し、壁の剥離許可をいただきました。

壁材を剥がしてみると、中から現れたのはT9フラットバーでした。この発見を受け、既存のフラットバーに持出金物を直接溶接し、そこに柱をセットする方法に計画を変更いたしました。また、持出部の壁はすべて部分解体し、目隠しプレートで修復することといたしました。

この新たな施工方法について施主様にご説明し、ご了解をいただいた上で、改めて施工日を設定いたしました。

施工当日は、漏水等の問題が絶対に起こらないよう細心の注意を払い、変成シールを用いてコーキングを丁寧に行いました。その結果、建物と調和の取れた、一体感のあるシェードセイルを完成させることができました。

画像:シェードセイル


施工の様子

施工完了

柱セット後、生地を張り終えたところで施主様にご確認いただきました。美しく張り上がったシェードセイルをご覧になった施主様は、大変喜んでくださいました。

当初の計画通りには進まなかったものの、臨機応変な対応により、結果的に当初の計画以上に強度のあるシェードセイルを設置することができました。何よりも、施主様にご満足いただけたことが私どもにとって最大の喜びでございます。

このたびは、誠にありがとうございました。今後とも、お客様のご要望に柔軟に対応し、高品質な施工を心がけてまいります。

ビフォーアフター